Project Story - Vol . 002

デザインの先にあったブランドの進化「CURE:RE」

( BRAND )

CURE:RE

( CLIENT )

CURE:RE

( DATE )

2020.02

( CATEGORY )

BRANDING, GRAPHIC, LOGO, PRODUCT

プロジェクトの背景と課題

整体師が監修する整体まくら「CURE:RE(キュアレ)」。

当初、クライアントからのご相談は「パッケージデザインを美容室でも販売しやすいものにしたい」というシンプルなものでした。機能性や品質には確かな強みがあったものの、パッケージやビジュアル面では商品の魅力が十分に伝えきれておらず、美容室などの新たな販路での展開は難しい状況でした。ご相談内容は「デザインを少し変えられませんか?」というシンプルなもの。しかし、私たちは「より伝えるべき価値があるのではないか」と考えました。

コンセプト設計

CURE:REの本質を引き出す

まず行ったのは、CURE:REのブランドとしての核を明確にすること。整体師としてのこだわりや理論、商品の本質的な価値を深掘りし、導き出したキーワードが 「巡りメンテナンス」 でした。からだを芯からととのえる、現代人のための「巡りメンテナンス」メソッド。体の不調の多くは「巡りの悪さ」に起因します。CURE:REは外側と内側、両面からのアプローチで、健康で美しい体へと導く。この考え方を軸に、ビジュアルやコピーの方向性を統一しました。

ロゴデザインの刷新

「巡り」を可視化するシンボルへ

パッケージリニューアルに伴い、ロゴデザインも見直しました。既存のフォントベースのロゴから、CURE:REの価値を視覚的に伝えるシンボルへと進化。「C」と「R」をモチーフに、体の巡りを象徴する流れるようなラインを取り入れ、 健康と美しさが循環するブランドの哲学を表現しました。

撮影&ビジュアル構築

「枕」ではなく「ライフスタイル」を見せる。

CURE:REを「単なる枕」としてではなく、「体を整える習慣」として伝えるため、プレゼンの段階でモデル撮影を実施。商品単体ではなく、使用シーンやライフスタイルを感じられるビジュアルを構築し提案しました。

WEB&プロダクト展開

ブランドの世界観を伝える

ロゴやパッケージのリニューアルに合わせて、 ブランドの価値をしっかり伝えるWEBサイトへと刷新。さらに、整体院での販売促進ツールとしてタブロイドも制作。紙媒体を活用することで、施術を受けたお客様が手に取りやすい環境を整えました。

デザインの先にあったブランドの進化

パッケージデザインの変更にとどまらず、 全アイテムのパッケージを統一し、CURE:REはブランドとしての確立を果たしました。取り扱い店舗からも「販売しやすくなった」「世界観が伝わる」といった声をいただき、 お客様からも「より信頼できるブランドになった」との評価を受けています。

当初のご相談は「パッケージデザインの変更」でしたが、「本当に伝えるべき価値は何か?」を探り、ブランドそのものの価値を高めるプロジェクトとなりました。その結果、ブランド価値が向上し、業界大手からの注目を集める存在へと成長。新たな販路の開拓や事業の拡大へとつながっています。私たちの「おせっかい」から生まれた、ブランド構築の一例です。

PROJECT DATA

( LINK )

( CREDIT )

Director|永冶 尚義

Art Director|小澤 友也

Designer|小澤 友也

Designer|藤 うらら

Photographer|村上 智哉(TOMBOY)

Photographer|小川 チヒロ(小ノ川カメラ)

Copywriter|後藤 麻衣子(COMULA INC.)

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